日本人の私たちが大切にしてきた公や他者を思う精神性が、時代の変化と共に失われつつあります。
価値観が多様化し、考え方の対立が生まれやすくなっている中で、ぎふの未来を担う子供たちが、自身と異なる考え方を調和し、豊かな社会を実現するためには、周りから共感を得ていくことが必要となっていくでしょう。そのためには他者を理解するための視野を身に付け、自身の考え方を確立し、日本人の精神性をもって行動することが必要であると考え、本事業を実施致しました。
日本人の私たちが大切にしてきた公や他者を思う精神性が、時代の変化と共に失われつつあります。
価値観が多様化し、考え方の対立が生まれやすくなっている中で、ぎふの未来を担う子供たちが、自身と異なる考え方を調和し、豊かな社会を実現するためには、周りから共感を得ていくことが必要となっていくでしょう。そのためには他者を理解するための視野を身に付け、自身の考え方を確立し、日本人の精神性をもって行動することが必要であると考え、本事業を実施致しました。
台湾で公や他者を思い行動した八田與一氏の偉業と台湾発展に貢献した人々の歴史を知ることで、日本人の精神性を学び、誇りを感じて頂き、公のために大きな志をもって行動できる大人になっていくきっかけとしました。
事業は事前説明会で1日、実施が3泊4日の4日間行いました。
事前説明会では、日本の歴史と台湾との関わりを学び、台湾渡航時の学びを深くする準備と、現地においてコミュニケーションを行なって頂くために日常中国語会話を学びました。
事業当日1日目では、中部国際空港から台北桃園空港へ到着し、日本と同じ新幹線で烏山頭ダムのある嘉義駅へ移動しました。移動中には台湾と日本の違いや共通点を書き出し、視野を広げる意識づけを行いました。
2日目では、台湾人学生との交流を深め、共に八田與一氏の足跡を巡りました。台湾人学生と日本人学生がバディとなって互いに自己紹介を行い、台湾のまち、ぎふのまち相互紹介、「台湾と日本の違い」お互いの国のイメージ交換を行い、互いの日本と台湾との歴史や文化の違いを受け入れました。夜には通訳なしで試行錯誤しながら台湾人学生とカレーを作り、交流を深めました。また、烏山頭ダム周辺を探索し、八田與一氏について学びました。その功績に敬意を表して、八田氏の銅像に台湾人学生と共に献花をしました。ダム建設で命を亡くされた方を慰霊する殉工碑では、台湾人、日本人の区別なく働くひとを大切にした八田氏の思いに触れました。
3日目では、八田與一氏の行動から読み解ける日本人の精神性を解説し、八田與一氏はなぜ、台湾の方から共感を得られたのか、八田與一氏のどんなところに日本人の精神性がみてとれるのかをディスカッションを通じて理解を深めました。また、台北に移動し台北市内を探索するなどのアクティビティを行いました。
4日目では、台湾総統府を訪問し、台湾の歴史と日本との繋がりについて学びを深めた後、4日間の振り返りと各自が思いを込めて、大きな志をもち、世のため、ひとのために行動する大人になるために何をしていくのかの決意を宣言しました。
4日目の振り返りでは、4日間の体験を通して日本人の精神性を学んだことで、子供たちの意識が高まった言葉を多く聞くことができました。その一部を紹介したいと思います。
八田さんの烏山頭ダム建設にかける思いに感動をした。八田さんのようにひとのために動くことの大切さを学んだ。若者が政治参画をしていくことで世の中をよくしていけると思う。まだ将来何になりたいかはわからないが、少しでも日本社会をよくするために、今は沢山勉強し、部活や学校行事、今回の台湾研修のようなことを経験することを通して、自己を形成し、社会に求められる人間になります。何事にも全力を尽くします。
八田さんがひとのために働いたからこそ、みんなから尊敬を得られているのだと学んだ。インターネット社会になりSNSなどで他人の誹謗中傷やデマが発信されている。情報発信するひとは他人や公を大切にすることが必要。自分がそういう行動をとっていきたい。
また、事業実施から約1年が経ち、当時の委員長のもとに参加者からの手紙が届きました。そこには、「事業を通して海外で学びたいという意欲が湧き、留学の選抜試験に臨み、みごと試験に通り留学をすることができたこと、今後、人のために行動ができる人間になっていきたい」という思いと感謝の言葉が綴られていました。2018年のこの事業が一年以上過ぎても、この事業の学びは子どもたちの中で生き続けていました。
名前 |
てらまち さちえ
寺町 祥江 君
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職業 |
山県市議会議員
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入会年度 |
2018年
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事業での役職 |
世界に貢献する青少年育成委員会 委員会メンバー
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事業を通して学んだこと |
政策の原点に。 委急速に変化していく社会の中、多様な価値観や考えに触れること、体験することで、子どもたちが自分自身の未来を切り拓く力を身につけられることができることを実感しました。 今それが、わたし自身が議員として考える子どもたちの政策の原点となっています。 |
入会を考えている方へ メッセージ |
受け売りの言葉ですが、「人それぞれ尺度は違うけど、本気でやったら返ってくるのがJC!」です。ご入会お待ちしております。 |